裏切りのサーカス

この間、ジャック＆ベティ（横浜の黄金町の名画座）に「死刑弁護士」というドキュメンタリー映画を見に行ったのだが、そのときに貰ってきてた映画のチラシで「裏切りのサーカス」という映画が面白そうだったので先週、１人でジャック＆ベティまでまた行って見てきた。

面白そうな映画だと思って見に行ったのだが、どうもこの映画は見ていて映画の展開に追いついて行けない。
かといって、つまらなくて途中で映画館を出ようと思うような映画ではなくて真面目に自分なりにはじっくり見るのである。じっくり見たのだが、どうも不明点が多すぎる。
一緒に映画を見ていて感想を聞く人もいなくて、なんか自分だけが極端に映画の展開に追いついていけてない様な気がしたのである。

私は、誰が二重スパイなのかを見つける映画かと思っていて見に行ったのだが、どうもそれだけではない。
終わり近くに誰が二重スパイだか判って殺される（殺されるというより撃たれて死ぬ）のだが、どうして彼が二重スパイだと判ったのか？、それから、生かして捕まえずに、なぜ撃って殺してしまったのか？・・等々、数えあげれば数々の疑問が出てくる。
人物の見分けが付きにくい外国映画ではあるのだが、見終わった後がモヤっとして、さらには何がモヤとしているかも解らない感じでスッキリしないのである。そしてスッキリしないのだが、良い映画といった印象で好感が持てる映画なのである。

ネットで、あの映画の「ここが解らないから教えて」みたいなサイトで調べたら、この映画については解らない部分を教えるだけでなくて、幾つものサイトでここはこうなんだよ、この部分とこの部分の関係だとかの解説をしたサイトが沢山あった。
何回も見ていて自分なりの解説をしたサイト、原作を読んでいて説明しているサイトなどである。
それから、ついでに記すと、今回のジャック＆ベティにはなかったのだが、映画館によっては前回の半券を持ってくと２回目の鑑賞は割引で見れる映画館もあった。

私は映画のチラシを勝手に解釈し、最初は別の人を二重スパイだと思わせておいて、最後にどんでん返しの映画かと思って見に行ったのだが、そういう映画ではなくて何度か見ることによってストーリーが繋がって見えてきて、全体が見えてくる。
そしてモヤっとしてスッキリしなかった映画が見る回を重ねる毎にスッキリしてくると云った映画なのである。
つまり、２～3回は見させることを前提に作られた、２～3回は飽きさせないで見させる作り込まれた映画なのである。

ということで２回、見たのだが、もう一回見ないと、ある程度までは納得が出来ないみたい。